
みなさんどうも、こんにちは!
僕は元帰宅部の本気【The VO2 MAX RUN】というYOUTUBEチャンネルでランニング・マラソン情報を発信をしている市民ランナーです。
最も簡単に出来、尚且つ奇跡にも近い効果を上げる最高のトレーニング分野を。
それがこの分野です。
2013年、オーストラリア国立スポーツ研究所の生理学者ショーナ・ハルソンとデイビッド・マーティンは「インターナショナル・ジャーナル・オブ・スポーツ・フィジオロジー・アンド・パフォーマンス」誌上で、プラセボ効果(または”思い込みの効果”)の有効性についてこう力説しています。
結局のところ、砂糖の偽薬で足が速くなってレースに勝てるなら、効果がすべて思い込みによるものだろうと誰が気にするだろうか?
彼らの主張。
それは思い込みによる効果がアスリートのパフォーマンスを向上させる貴重なチャンスであり、抑え込むよりも強化して活かすべきだということ。
目次
マラソンで使える速くなるプラセボ効果
プラセボ効果。いわゆる思い込みの効果。

実験科学の分野ではこのプラセボ効果を如何に排除するか。つまり本当に効くのか、それは単なる思い込みでは?ということが常に検証されています。
そしてもちろん、スポーツの分野でもこのプラセボ効果は絶大な影響を及ぼします。
たとえば、スポーツにおけるプラセボ効果を研究している研究者クリス・ビーディはイギリスのカンタベリー・クライスト・チャーチ大学でサイクリストらを対象に10キロのタイムトライアルを行いました。
被験者にはそれぞれのタイムトライアルの前に異なる量のカフェインを摂ってもらいます。
その時、量については教えないと被験者には伝えておきます。
そしてそのカフェイン入りの錠剤を飲んで、タイムトライアルを行ってもらいました。

さてどうなったのか?
ここで種明かしです。

実は、使われた錠剤はすべてカフェインなんて一切入っていないただの錠剤、でんぷんでした。つまり全員がだまされたという訳です。
しかし、結果は見ての通り。
パフォーマンスの向上も、自転車をこいでいる間に自覚した苦痛の変化も、完全に被験者自身の期待感によるものだったと判明したのです。

さらにこんな実験でもプラセボ、思い込みには絶大な効果があると証明されました。
2014年、オーストラリアのビクトリア大学の研究者らはエアロバイクを使ったトレーニングを行いました。
トレーニングの終了後、被験者を冷たい水、ぬるま湯、特別な”回復オイル”を入れたぬるま湯のいずれかに15分間入れ、効果を比較しました。
その時、「回復オイルは被験者から丸見えの状態で湯に入れるようにして、オイルの効能を科学的に証明した架空の研究について、もっともらしい概要を伝えました」と、この論文のシニアオーサー(いわゆる研究室のボス)であるデイビッド・ビショップ博士は振り返っています。
その後、2日間にわたって被験者の脚の筋力が調べられました。

では、最終的に最も回復の成果をあげたのはどれなのか?
案の定、2日間の回復期間、冷たい水はぬるま湯よりも効果が高いことが判明しました。

では、回復オイルはどうだったのか?
なんと、回復オイルでも同じくらい、というより冷たい水を若干上回る効果が得られました。
これを聞くと、ほとんどの人が「だって特別な回復オイルだから」と思うと思います。

しかし、実はこれが嘘だったのです。
実際には、この回復オイルは”セタフィル・ジェントルスキンクレンザー”という液体ソープ、いわゆる普通の石鹸です。

これこそがプラセボ効果、思い込みの力です。
この結果から、ビショップ博士は
思い込みの効果はコーチとスポーツ科学者にとって欠かせないツールだと考えている
と述べるにまで至っています。
そんなスポーツに効果的なプラセボ効果。

市民ランナーでもこれを積極的に活用しない手はありません。

では、いったいどうすればいいの?
最も簡単なのが、お守りやミサンガ、ネックレスなどを身に付けることです。
実際に、スポーツに関心のある人ほど縁起を担ぐ傾向が強くなることが研究でわかっています。
また別の課題でも、被験者は幸運のお守りを持っている時のほうが持っていない時よりも最初の目標を高く設定し、より長い時間粘りを見せたと報告されています。
マラソンでおすすめ最高のサプリメント

しかし、最も効果的でパフォーマンスを爆上がりさせるプラセボ効果はやはりこれ。
過去に何回か取り上げた整腸剤です。

プラセボ効果、思い込みの効果で重要なのは、どれくらい信じられるかです。

先ほど述べた、ビクトリア大学の回復オイルの例を思い出してください。

事前に科学的に証明されたそれらしい嘘を入れることがキーポイントとなるのです。
だったら、そのようなそれらしい嘘ではなく、ガチでエビデンスのある確からしい事実を使えば良いじゃないか。それこそ、本当に強く信じ込めるじゃないかという、そういう理屈です。
それが科学的な根拠のある整腸剤を使ったプロバイオティクスです。
【貧血の治し方】すぐに効くおすすめ鉄剤
その他におすすめするとすれば、やはりこれ、鉄剤です。

持久系スポーツには鉄分が不可欠です。
その事実は、全国高校駅伝にも出場する強豪校で発覚した、鉄剤注射と呼ばれる一種のドーピング問題からも、理解出来ると思います。
この不祥事から分かるのは、鉄剤はそれほどパフォーマンスをアップさせる力を持っているという恐るべき真実です。
だからこそ、ヘム鉄などのサプリメントをすすめる指導者も多くいます。
しかし、ヘム鉄などのサプリメントは大量に摂取してもドーピンでひっかかることはほとんどないと思います。
裏を返せば、あまり効き目がないということです。

なぜそんなことが言えるのか?

みなさんは第一類、第二類医薬品や医薬部外品、栄養補助食品などの言葉を一度は聞いたことはないでしょうか?
薬とサプリメントには厳格にその効能によって法律上、線引きがされています。

この線引きが重要なのです。
簡単に言えば、副作用が強い薬は処方箋や専門家の指導が必須となります。言い換えれば、それだけ人体に影響を与えることが出来る。つまり効果が高いということです。
しかし、サプリメントなどは副作用なんてほとんどありません。だからこそ、処方箋や専門家の指導も不要なのです。ということは、それだけ人体に影響を与えないという見方も取れます。
だからこそ、この線引きによって、プラセボ効果を使おうというのが狙いです。

どういうこと?
なんと鉄剤には大きく分けて3種類あるのです。
一つ目は要指導医薬品としての鉄剤。これは処方箋がないと手に入りません。これを悪用したのが、高校駅伝でのドーピング問題です。
二つ目は医薬品の中でも、処方箋を必要としない第2類医薬品としての鉄剤です。これは普通の薬局やネットでも購入可能です。
そして三つ目が栄養補助食品と呼ばれているサプリメントとしての鉄剤です。

そうです。もし最大限の効果を狙うのなら、二つ目の第2類医薬品の鉄剤が最も効果的なのです。
薬機法において、サプリメントなどの栄養補助食品に比べ、審査に通過し、効能が認められたのが第2類医薬品の鉄剤なのです。これを聞くと、

さすがに医薬品は危ないんじゃないか
と眉をひそめる方もいると思います。
しかし、たとえばみなさんも知っているこのお酒。そう、養命酒。

この養命酒も第2類医薬品なのです。
ちなみにさきほどおすすめした整腸剤はサプリメントなどの栄養補助食品ではなく指定医薬部外品として、つまり分類上は医薬品の分類で区分けされています。

そう言った意味でも整腸剤はサプリメントなどに比べて、効果を期待できる可能性が高いのです。
思い出してください。ビクトリア大学の回復オイルの実験を。信じるにたる根拠の重要性を。
【貧血をすぐに治す方法:鉄剤のロジック】
これらは栄養補助食品などのサプリメントではなく、日本の法律、薬機法で効果が認定された医薬品である
↓
そこには審査を通ったという事実が存在する。つまりサプリメントと比べ、それくらい効果がある。
↓
そう思って摂取することで、プラセボ効果も強まり、より強力に体に作用することで最高のパフォーマンスを引き出せる。そういう仮説です。
すぐに貧血を治す!第二類医薬品としてのおすすめ鉄剤

月間走行距離200km以上のランナーには特におすすめ
ランニング時には着地の衝撃により、足裏で、血液中で酸素を運搬している赤血球が破壊されます。これを『(機械的刺激性)溶血』といいます。だからこそ、月間走行距離が多いランナーには特に貧血になりやすく鉄剤は必要なのです。紹介している第二類医薬品の鉄剤は1日1回で良いので、お手軽かつ、容量が多く、格安でコスパ最高!

これらの鉄剤は効能はほとんど同じなので、安い方をおすすめします!
努力というのは、ただがむしゃらにがんばって走るだけではなく、科学に裏付けされていれば、こういう方向性もありだと僕は思っています。
お金をかけずに出来る最高のマラソン攻略法
では、さいごにお金を掛けずにできる一押しのプラセボ効果をご紹介して終わりたいと思います。
それが、嫌な状況、緊張する場面で、ストレス反応が起き始めたら、
楽しくなってきたぞ!興奮してきたぞ!絶対にうまくいく!自分ならやれる!
などと自分に言い聞かせることです。
そう、いわゆる自己暗示です。
自己暗示と聞くと、

胡散臭すぎる!信用出来ない!
とほとんどの方は思うと思います。

しかし、科学的に自己暗示の効果は証明されています。
たとえば、ハーバード大学のアリソン・ブルックス博士は、300人を集めた実験で「自己暗示」の効果を証明しました。
すべての被験者に「スピーチ」「カラオケ」「数学のテスト」などを指示したところ、自分のストレス反応を「楽しくなってきた」とポジティブに解釈したグループは、それぞれ17~22%も成績が良くなったのです。
さらにスポーツ分野で言えば、2014年、ケント大学スポーツ医学部教授、サムエレ・マルコーラらの研究で、ポジティブなセルフトークを教わるだけで自転車の持久力テスト(TTEテスト)の時間が伸びると示されて以来、セルフトーク、自己暗示の有効性はさまざまな研究で裏付けられてきた歴史があります。
たとえば、マルコーラ自身も、100キロ近くを走るウルトラマラソンで、セルフトークのトレーニングを受けたランナーの成績が上がることを発見しました。
またスティーブン・チャン博士の研究によって、暑さ対策に重点を置いたセルフトークを教わったのち、35度という高温のなか、サイクリストのパフォーマンスが上がることがわかっていたりまします。
このようなモチベーションを上げるセルフトーク、自己暗示が効果的であることは、自身もナショナルチームに所属し、ケンブリッジ大学で博士号を取ったスポーツジャーナリスト、アレックス・ハッチソンもこのような言葉で表現しています。
私はこれまで10年にわたって持久力トレーニングの最新研究について書いてきた。そんな私がもし過去に戻って自分にアドバイスができるなら、きっとモチベーションを上げるセルフトークの練習に精を出せと言うだろう。
このような自己暗示を含め、鉄剤や整腸剤でのプラセボ効果、思い込み効果は科学界では、邪魔者的な存在ですが、スポーツにおいては最高のパフォーマンスを発揮させてくれる秘密兵器になるかもしれません。
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