元帰宅部ランナー

元帰宅部。
現トライアスロン日本代表(エイジ:アマチュア部門)

【記録】
はじめてのマラソン「10km1時間15分11秒」→奈良マラソン「10km36:15」
はじめてのトライアスロン「3時間36分13秒」→びわ湖トライアスロンin近江八幡「2時間13分05秒」
アイアンマン(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km合計226km)完走

元帰宅部ランナーをフォローする

ハンマー投げ室伏広治選手のスランプの抜け方・老化の壁の超え方

書籍紹介
スポンサーリンク

みなさんどうも、こんにちは!

僕は元帰宅部の本気【The VO2 MAX RUN】というYOUTUBEチャンネルでランニング・マラソン情報を発信をしている市民ランナーです。

誰もが知っている伝説の陸上選手

それが室伏広治選手

日本陸上競技選手権で前人未踏のハンマー投げ20連覇
オリンピックでも2大会で金メダルと銅メダルを獲得
室伏広治選手がなぜ伝説と呼ばれているのか?

それは陸上競技において年齢というシビアな壁を乗り越えたことにあります。

2011年、韓国テグで行われた世界陸上で、金メダルを獲得。この時、室伏選手は36歳であり、これは男子種目における史上最年長優勝として、現在も記録に残っています。さらにロンドンオリンピックでも38歳になる年で銅メダルを獲得し、その2年後の日本陸上競技選手権で前人未踏の20連覇を果たし、41歳まで現役で活躍しました。

そんな年齢を感じさせない活躍の秘密。

今回紹介するのは室伏広治選手の「室伏式世界最高の疲労回復」です。

現在は東京医科歯科大学の教授である室伏広治選手。そんな生きる伝説の活躍の裏側に迫りたいと思います。

それではお楽しみください。

スランプを抜ける方法

室伏広治選手が41歳まで現役で活躍出来た秘密

それは完全休養新聞紙を丸めて投げるというハンマー投げと全く逆の考え方によるトレーニング理論です。

室伏選手もアテネオリンピックで金メダルを獲得した30歳以降に身体全体に違和感を覚えるようになりました。これは故障ということではなく、いわゆる30歳の壁と呼ばれる老化現象でした。

そのためスランプに陥り、結果が出ない。どうすればいいのかと出した結論が、完全休養、つまり休むことです。

室伏広治選手は言っています。

疲れたら、「今は心を休ませることだ」と考えるのが基本です。そしてできるだけ、嫌な状況から物理的、時間的な距離を取るようにしてください。強すぎる完璧主義は、自分自身を無意味に責めたり、傷つけたりしてしまい、疲れの原因になるので、捨てましょう

室伏広治選手は「勝つこと」ばかりにこだわりすぎるのをやめ、自分の内なる声にじっくりと耳を傾けて休養を取ったことで、ハンマー投げの世界に戻ることが出来たと言っています。

もちろん休むという決断は非常につらく不安で、自分の居場所がなくなってしまうのはないか。そう悩んで休めない人が多いです。しかし、

休む勇気というのは、疲れから解放されて、新しい自分の力を見出す突破口になります

と室伏広治選手はアドバイスをくれます。

室伏広治選手は自身の経験から私たちにこう言っています。

倦怠感や疲れを抱くことは、決して悪いことではありません。疲れた、もう嫌だ、飽きた、逃げ出したい、もう頑張れない、などと感じたら、まずはその声に正直になり、耳を傾けて、頑張るのをやめて、休む勇気を出してください

この気持ちを持つからこそ、室伏選手は41歳まで第一線で活躍出来たのです。

狭いスポーツの世界から抜け出した考えを持たなければならない。それこそがスランプを抜ける突破口となる。

運動で人生を変える方法とは?ランナーズハイはどうして起こるの?

ハンマー投げという競技とは?

ハンマー投げとは0.04秒の世界です。それも350kgもの負荷をコントロールしながらです。

80メートルの飛距離を投げるとき、防具ネットに当てず、角度範囲34.92度のセクターラインにハンマーを当てずに、フィールドに落下させることができるタイミングは、わずか0.04秒しかありません。そのときのワイヤーの張力は、350kgまでに到達します。これがハンマー投げという競技なのです。

室伏広治選手は言っています。

これまでの金メダルを獲ったセオリーにとらわれずに、純粋に自分の身体の中にどのような可能性があるのか、体が何を求めているのかを自分自身で身体に問う

その結果、室伏広治選手はこれまでのトレーニングの考え方を180度がらりと転換しました。

それまでのトレーニングでは、無酸素運動を主軸とした瞬発的な動作を繰り返し行ってきました。

また、ケガが起こるメカニズムについて、世界的権威のある理学療法士、シャーリー・サーマン博士は、

長年同じ姿勢で運動を繰り返すことで、筋の長さや、強さが変わり、筋肉がアンバランスになる。そしてこれが運動機能障害に結びつく

という仮説を提唱しました。

スポンサーリンク

室伏広治選手が30歳の壁(老化の壁)を越えた方法

そこで、真逆の運動、まったく別のエネルギー供給ルートである長距離ランニングや自転車のロングライドなどの有酸素運動を取り入れたり、競技とは一見関係ない神社の神主さんの歩き方から重心を上下に移動させない動きを学んだり、漁師の動きを観察して、投網を広げる感覚などを室伏広治選手は身に付けました。

自分の身体の中で眠っている感覚に気付き、呼び起こすことができれば、新たな神経回路が生まる。そうすると、自分の思い通りに身体をコントロールする力が高まり、それに伴って筋肉のつき方も変わるはず。

これが室伏選手の出した答えです。

たとえば脳卒中によって身体を上手く動かせなくなった場合に、リハビリを行うと、失った機能を再獲得できます。これは脳内の複数の神経回路が影響し合って、神経回路の役割がダイナミックに変化した結果なのです。

この考えを応用し、逆方向の全く新しいアプローチによって、自分の中に眠っている新しい神経回路を繋げることで、年齢の壁やスランプを克服するという理屈です。

では、逆方向の全く新しいアプローチとは具体的にどのようなものでしょうか?

室伏広治流~新聞紙エクササイズ~

室伏広治選手が考え、思いついたのが「新聞紙エクササイズ」でした。

新聞紙エクササイズとは、床に広げられた1枚の新聞紙を片手だけで丸めていく至ってシンプルなトレーニング方法です。

新聞紙は重く頑丈で硬いハンマーとは、真逆にあり、指、腕、肩に全く異なる感覚が入力されます。この感覚に耳を澄ますことで新たな神経回路を開き、運動能力の向上に繋げようとするものが新聞紙エクササイズです。

新聞紙エクササイズは「自分の思う方向に身体を自由に動かす」ことや、「どの方向に、どのタイミングで身体を動かすか」に関する命令を、脳から身体にスムーズに出させ、促通させるトレーニングとして適しています。

なぜなら「右手の親指と小指だけを使って新聞を丸めてみよう」とか、「右の手首を回転させながら新聞紙を拾い上げて小さくしてみよう」などと、複雑な指令を頭で考えて言語化し、指や手を動かすことができるようになるからです。すると脳から筋肉への神経伝達を活性化させ、これまで意識していなかった新たな神経回路が繋がります

このような身体と対話をするような真逆のアプローチが室伏選手のスランプを克服、30歳の壁・老化の壁の突破口となりました。

【解説】ランニングおすすめストレッチ!?骨ストレッチランニングの秘密

骨ストレッチランニング 心地よく速く走る骨の使い方

インナーマッスルを鍛える体幹トレーニング方法

どうすれば現状を打破できる、今より「動ける身体」をつくれるのか?

答えは「内在筋群」を鍛えるです。

室伏広治選手と専属の理学療法士との間で議論に議論を尽くして出した結論。それが体幹ボックスです。そして、その結果が36歳を超えてなお、世界選手権で金メダルという快挙に繋がりました。

室伏広治選手は言っています。

私が「30代の壁」に直面した後に復活できた要因の1つは、「支える筋肉」の重要性に気付き、強化できたからではないかと推測しています。自分はそれまでは「身体をダイナミックに動かす筋肉」へ意識を向け過ぎていたのではないか…。それならば、ふだん意識することを忘れがちな「支える筋肉」の役割に改めて着目し、その可能性を引き出すことで、パフォーマンスの維持・向上ができるはずだと考えました。

体幹を安定させる、動ける身体をつくるためには「体幹ボックス」を形成する必要があります。

具体的には「ボックス」の上には横隔膜、下には骨盤低筋群があります。「ボックス」の前には腹横筋、内・外腹斜筋、後ろには背筋群があります。これが体幹ボックスです。

スポンサーリンク

筋力のない赤ちゃんが寝返りを打てたり、四つ這いになったりできるのは、この体幹ボックスのおかげなのです。呼吸によって横隔膜と骨盤底筋群を収縮させることで、箱の中の圧力を保ち、自分自身の脊椎を安定させます。これを腹腔内圧力(IAP)と呼びます。

それにより、赤ちゃんは筋力に頼らない、理にかなったダイナミックな動きができるとされています。つまり、体幹ボックスを形成することが、どんな動きをするときでも常に全身を支え続けられるのです。

体幹ボックス、IAPについて詳しくはこちらの動画で解説しています。

【日本代表が解説】スタンフォード式疲れない体 山田知生 著【リラックスしたランニングフォームの作り方】
スポンサーリンク

体幹ボックスを上手くつくることが出来れば、上半身と下半身の連動、手足のコントロールの精度が上がることでパフォーマンスが上がり、同時に運動効率も上がることで、ケガをしづらくなり、疲労も減ります。

スランプに陥る疲労の種類

人間には2種類の疲労があります。

身体の疲労精神の疲労です。

このうち精神の疲労、心理的限界が先にくると言われています。

つまり、心の持ちよう、モチベーションや意識の持ち方によって疲労感は変わるのです。

我々人間は複雑で高度な運動をするときに大脳をより多く使い、単純な運動は小脳を使って処理します。機械的で単純な繰り返しの運動では、大脳は働かなくなってしまい、ある意味、脳の偏りが生じバランスが崩れます。これはルーティーンメニューを含め、トレッドミルの上を走る、マシンを使って筋トレをするなども当てはまります。

つまり、ただ何となく練習を続けることもできてしまうのです。言い換えれば惰性的な運動になってしまうのです。

大切なのは、「実感をもって取り組んでいるか?」ということです。単調な動作を繰り返すと、人間は飽きを感じることからも、意識の仕方に工夫を持たすことが大切です。

飽きてしまうと、どうしても疲れを感じやすくなります。

何も考えないでだらだら行う練習こそが一番疲労をため込む原因かもしれません。意識ひとつで疲労を軽減出来ます。

スポンサーリンク

誰でも出来る超簡単なスランプを抜ける方法

スランプの克服の方法として、室伏広治選手は誰でも出来る手軽な方法を提案します。

それが道具を磨くということです。

室伏広治選手は言っています。

「磨く」という行為、実はとても重要なことだと思います。私は、練習の後に、必ずハンマーを丁寧に磨くことで、スランプを脱した経験があります。自分自身がスランプに陥って、どうしたら脱出できるのか…試行錯誤した結果、「基本から考え直すことが大切だ」という結論に達し、気持ちを新たに切り替えるため、私は練習のたびにハンマーを丁寧に磨こうと思ったのです。

なぜ道具を丁寧に磨くことが重要なのか?

それは脳内でドーパミンが分泌され、やる気や意欲につながり、良い結果をもたらしてくれるからなのです。

スランプ、ケガや不調で練習が出来ない。やる気が起きない。その場合は思い切って、練習を控え、自分で自分を徹底的に研究してください

具体的には「自分自身の動きを映像に残して観察する」ことです。

室伏広治選手の父親もまた有名なハンマー選手ですが、そんな父親から学んだ壁を乗り越える方法こそ、自分自身を客観的に見つめるということでした。

なんと練習量をそれまでの10分の1程度に抑え、そのほかの時間を映像分析に充てることで、壁を乗り越えたという経験を室伏広治選手は身近で体験しました。おかげで室伏選手は、

自分自身を客観的に見る目を養うことができたと言っています。

是非、皆さんも「自分自身を客観的に見つめる目」を養ってくださいと室伏広治選手はアドバイスします。

スランプを克服する方法【まとめ】

まとめると、室伏選手が年齢の壁や不調から抜け出した方法、つまり強さの秘密は

・完全休養
・新聞紙などの軽い物を使った身体の使い方を極めるアプローチ方法
・体幹ボックスの意識
・日々のトレーニングに実感を込める
・道具を磨く
・自分自身を客観的に分析する癖をつける

などです。

本書ではよりたくさんのアプローチが載っていますが、今回はあくまで簡単にまとめただけなので、少しでも気になった方は本書をお取り下さい。

【10分で解説】 室伏式世界最高の疲労回復 室伏広治 【トレーニング理論 スポーツ理論】

ランニング初心者が10km75分から36分にして入賞した方法

コメント