はじめまして!
実は僕、2019年9月1日に開催されるトライアスロン世界選手権スイスローザンヌに日本代表として出場します。
なぜスポーツを始めたのか?など詳しいプロフィールはページの一番上に掲載しています※クリックすると別のページに飛びます。
そんな自分でもこのような日本代表ウエア(自分の名前入り)に身を包み、日の丸を背負い、海外レース(世界選手権)を走れる!
そんな憧れだけで僕は練習してきました(そして今も練習しています)。
「日本代表!?」
そんなの自分には無理。絶対に無理。※競技を始める前の僕です
と思っているひとにこそおすすめしたいスポーツがトライアスロンです。
トライアスロンというスポーツでは自分の可能性が新たに発見できます。
そして、トライアスロン日本代表は誰でも可能だということをお伝えしたいと思い記事を書きました。
このような可能性、選択肢があることだけでも知っていただければ幸いです。
僕はトライアスロンを「自分の人生において最大で最高の挑戦」と位置付けて楽しく競技をしています。
「誰にでも可能性はあるのだ」と元帰宅部の僕が実際に日本代表として海外で戦い証明してきます!
目次
トライアスロンとは
スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(走る)の三種目で争われる鉄人レースと呼ばれるエンデュランス競技(持久系スポーツ)です。
トライアスロンにも種類がある!
トライアスロンには距離によって種類分けされています。
・オリンピックディスタンス(スタンダードディスタンス) 【距離51.5km】
・ミドルディスタンス 【距離100km程度】
・ロングディスタンス 【距離226km】
それぞれオリンピックディスタンスを基準にし、スプリントディスタンスは半分。※オリンピックで採用されている距離なのでオリンピックディスタンスという名称です。
ミドルディスタンスは2倍。ロングディスタンスは4倍の距離となっています。
国内で一番レース数が多い種目がオリンピックディスタンス(スタンダードディスタンス)です。
今回、僕が参戦するトライアスロン世界選手権もオリンピックディスタンスです。
トライアスロン初心者はスプリントディスタンスがおすすめ
はじめての人はまずはスプリントディスタントから挑戦!!
トライアスロンは鉄人レースと呼ばれるほど過酷でしんどい印象ですが、実際はハーフマラソンやフルマラソンのほうが数倍しんどかったりします(スタンダードディスタンスと比べ)。
トライアスロンをやったことがない人はトライアスロン=ロングディスタンスのことだと思い込んでいます。
なので、トライアスロン=過酷でハードな印象を持っています!
この印象があるからかトライアスロンはハードルが高いイメージです(僕はそうでした)。
そんな印象を持っている人こそ、まずはスプリントディスタンスに出場することをおすすめします。
スプリントディスタンスはほとんど誰でも完走できます。しかも、過酷ではない!
そして胸を張って「トライアスロンを完走したんだ。すごいだろ!」と言えばいいのです!
実際に挑戦し、完走したときに味わう感動や達成感、おもしろさを感じることが出来れば競技を続ければいいですし、やっぱりただしんどいだけと思えば辞めればいいです。
話のネタとしては最高なので、まずは一度挑戦してみることをおすすめします。
始めるにあたってウエットスーツ(トライアスロン専用)はレンタル、ロードバイクもだれかから借りる、もしくはロードバイク以外でも参加できる大会もあるので、そのような初心者におすすめの大会に参加してみてはいかがでしょうか?
実際に僕も一番最初のトライアスロンは「話のネタになればいいかな~」程度で水泳だけ練習して、レンタルのウエットスーツ、サイズが合っていない借り物の古いロードバイク、使い古したランニングシューズで挑戦しました。
ちょうどマラソンを少しずつ練習しはじめていたので、ノリで出場した感じはあります。
そして、なんとか完走!完走率は99.5%とかでした笑。
当時のタイムは悲惨でしたが、完走できたことはとてもうれしく「スポーツは苦手意識があったけど、挑戦していなかっただけかも!?新鮮でおもしろい体験が出来た!」と強く思った記憶があります。
それがきっかけで次はもう少し距離の長いレースやタイムを短縮したいと思い始めました。
そこで調べていくうちに知ったのが、
エイジグループトライアスロン日本代表
という制度です。
トライアスロン日本代表と言っても、オリンピックに出場するような本当のガチ勢ではなく、アマチュア部門のなかの日本代表です。よく言われるマスターズカテゴリーというやつです(陸上では武井壮さんがこの区分で日本代表として活躍中です)。
アマチュア部門、それがエイジグループ。
エイジグループとはアマチュアカテゴリーの中の年齢区分のこと。
というように年齢でそれぞれ代表の枠が設定されています。
つまりこの年齢カテゴリーの中で条件を満たせば、日本代表として世界選手権に出場できるという仕組みです。
日本代表は数人ではない!?実は数十人!!
上のカテゴリーを見たらわかるように、多くの方が日本代表になれるシステムです。
しかも年によって変動はあるかもしれませんが、1つの年齢カテゴリーに10名程度の枠が設けられています。
単純計算で日本代表として合計130名くらいの枠が存在しています!!
この記事を読んでからトライアスロンを始めたあなたにも十分にチャンスがあります。
それぞれの年齢でチャンスはめぐってくるのです。
トライアスロンエイジグループの特徴は何歳であっても日本代表に挑戦できる制度です!
たとえ20歳からはじめようと60歳からはじめようと。
夢は広がります!
トライアスロン日本代表にも実は三種類(四種類)ある!?
エイジグループ世界選手権(アマチュア部門)には
・オリンピックディスタンス、スタンダードディスタンス
・ロングディスタンス
・【アイアンマンチャンピオンシップハワイコナ】
トライアスロン世界選手権(スプリントディスタンス、オリンピックディスタンス)
スプリントディスタンス、オリンピックディスタンスは同場所開催※去年はオーストラリア、今年はスイス、来年はカナダと毎年開催地が異なる
トライアスロン世界選手権(スプリントディスタンス、オリンピックディスタンス)はワールドトライアスロンシリーズ最終戦をメインに据え、エイジ部門のレースも含め4日~5日程度にわたり開催される。※ワールドトライアスロンシリーズとはトライアスロンプロリーグ。毎年ワールドシリーズ最終戦とエイジグループ世界選手権は同場所開催
毎年、トライアスロンワールドシリーズは横浜のみなとみらいで開催されています。観戦は無料なので、実際のプロのレースを間近で体験できます!
行きたいけど遠い(泣)
スイム1500m(平均1:10/100m)→バイク40km(平均時速40km越え)→ラン10km(平均3:00~3:05/km)がプロのトップレベルです。。。
速すぎ。。。すごすぎです。。。
今年ははじめてプロの走りをスイスで体験出来るので、その意味でもワクワクします!
トライアスロン世界選手権ロングディスタンス
エイジグループロングディスタンストライアスロン世界選手権も毎年、世界各国で開催されています。今年(2019)はスペインで開催されました。
ロングディスタンスは言葉通りオリンピックディスタンスより距離が長いです。
を走り抜きます。
今年は水温が低いこともあり、スイムが1.5kmに短縮になったみたいですが、それでもタフで過酷なレースであることはまちがいありません。
ロングディスタンスでもオリンピックディスタンスと同じで、年齢カテゴリーで枠が設定されているので、数多くの日本代表が誕生します。また個人的には一番日本代表になりやすいおすすめな種目だと思います。※詳しくは後述
アイアンマンチャンピオンシップ(ハワイコナ)
アイアンマン
これこそまさに鉄人レースの代表格です。
トライアスロン=アイアンマンのイメージが僕にはあります。
アイアンマンは総距離226km
気の遠くなるような数字です。
この距離を一日掛かりで走破します。※制限時間あり
昔は日本(長崎・びわ湖・北海道)でも開催されていましたが、現在は国内レースはゼロ。
海外レースしかありません。
この海外レースで上位になるとハワイへのスロット(出場権)が付与されます。
スロットを持った選ばれし選手が立てる舞台がハワイコナ島で開催されるアイアンマンチャンピオンシップです。
ハワイコナ
トライアスリートならみんな夢見る舞台!!
僕はまだいいかな、、、笑
トライアスロン初心者も可能!?トライアスロン日本代表の条件
スプリントディスタンス・オリンピックディスタンス(スタンダードディスタンス)で日本代表になる条件
・トライアスロン協会より推薦を受ける(有名人枠?)
エイジランキング対象大会(2019年版)とは?
全国で開催されているJTU(日本トライアスロン連盟)公認のトライアスロン大会です。
この大会のどれかひとつで年代別3位以内に入れば、自動的に世界選手権の出場権が手に入ります。
ちなみに年代別3位以内という条件ですが、総合も含まれるので、結果(リザルト)上は年代別3位以内でも、総合上位勢は別途表彰されることが多く、実際は4位以降の場合があるので注意が必要です。
具体的に言うと
運よく年代別3位に入ったとしても、総合6位までに同じ年齢カテゴリーの選手がいると自動的に繰り下がるので、世界選手権の出場権はゲットならずということです。
推薦は協会にコネクションがある人間か有名人でないと難しいと思います。誤解のないように伝えますが、トライアスロンという競技はあくまでマイナー競技なので、競技の普及も課題のひとつです。有名人が日本代表になるということで、トライアスロンという競技に注目を集めることができ、一定の効果はあると思います。推薦制度は運営上、評価されるべきだと感じています(僕は協会とは無関係な一般人ですが合理的なシステムだと思います)。
スプリントディスタンスはオリンピックディスタンスでの成績が適用されるので、オリンピックディスタンスをがんばりましょう!
ということで、一般人は年代別カテゴリーで上位3位に入るべし!つまり表彰台に立つ!それしかトライアスロン世界選手権への道はありません。
ロングディスタンスで日本代表になる条件
・トライアスロン協会より推薦を受ける
オリンピックディスタンスと違い、従来のランキング方法を採用しています※2017年まではオリンピックディスタンスも上記の選出方法を採用していました
ロングディスタンスエイジランキング対象大会2019
上記の大会で10位以内に入ることでポイントを獲得できます。
このポイントの累積によって、上位選手(各カテゴリー1~30位)がトライアスロン日本代表として選出されます。
また推薦制度を使い、過去に芸能人の近藤正彦さんがトライアスロン日本代表として世界選手権に出場しました。
初心者がトライアスロン日本代表になるためには!ロングディスタンスがおすすめ!!
個人的にはロングディスタンスのほうがトライアスロン日本代表になりやすいと思います。
理由
・ポイントを獲得すればチャンスあり(ポイント獲得範囲が広い)
・速い選手もリタイアや失速する可能性大
オリンピックディスタンスはほとんど一発勝負であり、同じカテゴリーの強い選手が転戦してくればほぼ確実に枠はなくなるシビアな戦いです。
年齢カテゴリー上位3位は思うより難関です。
よって実力もさることながら運要素がロングディスタンスより要求されます。
そこを戦略的につく方法は後述します。僕は戦略的に計画し、レースを厳選。その結果、年代別3位以内に入り世界選手権の出場権を獲得できました。
僕の場合(元帰宅部)は昔から運動をバリバリやっていた人と真っ向勝負しても勝ち目はありません。
日本代表になれる可能性をいかに上げるか。それが重要です。
では、ロングディスタンスの話に戻ります。
僕の結論をもう一度
オリンピックディスタンスよりロングディスタンスのほうが日本代表になりやすいです。
→オリンピックディスタンスは先着順のレースが大半のため、強い選手は毎年確実に集まることが予想されます。それに比べ、ロングはほとんど抽選。運である程度絞られる可能性があります。
また有名なロングの会場は遠方が多い(長崎県の五島列島や新潟県の佐渡島)ので、速いライバルでも仕事や家庭の都合上参加できない人も結構います。
→オリンピックディスタンスにくらべ、レース数は少ないですが転戦をすると確実にポイントを積み重ねることが可能です。
しかも10位以内までポイント付与範囲なので、少ないポイントでも積み重ねれば日本代表の可能性ありです。
各年代別男女1~30位はオリンピックディスタンスに比べ格段に範囲が広いのも特徴です。
ある程度の実力があり、金銭的に投資ができるのなら30位に滑り込む実現性は結構高いと考えます。
→これこそロングの醍醐味!?と言っても過言ではありません。速い選手でもリタイアや大失速することは大いにありえます。
距離が長くなればなるほど、レースが長丁場になり(長時間に渡り)、時間と比例してトラブル率が高まるからです。遅い速いに関係なく!
オリンピックディスタンスでは起こる可能性が低い補給トラブルや機材トラブルなど、発生するトラブルの種類や発生率が高まるのがロングのレースです。
それをいかにコントロールするかも重要な要素です。
ロングはペース配分や補給などの戦略が重要になります。
また実際、レースが比較的短時間で終了するオリンピックディスタンスでは速い選手のリタイア率は小さい(少ない)です。
だから、ロングのトライアスロンに参加して「なんとか完走出来た!そしたら運よく世界選手権の出場権を獲得できた!」という話は現実として存在します。
悲しいかなオリンピックディスタンスではそのような可能性はほぼゼロです。
トライアスロン日本代表には男性より女性が有利!?
競技人口を見れば、一目瞭然ですが、男性の比率が圧倒的に多いです。
そして年齢別カテゴリーという枠があるので、女性であれば、同カテゴリーに3名しかいないという状況も多々ありえます。
つまり完走さえすれば、その時点でトライアスロン世界選手権の出場権が獲得できるのです。
よって、女性は完走できる実力があれば日本代表になれます!オリンピックディスタンス、ロングディスタンスに関係なく。
羨ましい笑。
トライアスロン初心者でも可能!日本代表になる具体的な方法
去年2018年は本気で日本代表になるために動いた年でした。
その甲斐もあり、ポイント対象ランキング大会で表彰台(年代別カテゴリー)に上ることができ、世界選手権への出場権を獲得できました。
ベストは2時間14分台(びわ湖トライアスロンin近江八幡:ポイントランキング対象大会)
この大会は波がない琵琶湖で泳ぎ、バイク・ランもフラットで誰もが最速タイムをたたき出すことが可能なスピードコースです。
カテゴリーC大会(小規模大会)で入賞圏内、カテゴリーB大会(中規模大会)で総合25位以内、カテゴリーA大会(大規模大会)で総合35位以内に入れば上出来かなという実力です。
得意としているのはランです!
2019年春には10km36分台で走ることが出来ました(その時のレース動画です)。
ちなみに人生ではじめのマラソン大会(4年半くらい前)は本気で走って10km1時間15分11秒でした。
運動未経験でも計画的に練習し、あきらめなければ誰もが10km36分台で走ることが出来るという持論を持っています。
それはさておき、この微妙な実力でどうすればいいのか?
→最終的には運。しかし、運を引き寄せる努力は可能。
・新規大会を狙う
・強いライバルが出ないであろう大会を推測する
カテゴリーA大会(大規模大会)は参加人数が多くなり、尚且つアクセスの良い都心部で開催されることで、すべてのカテゴリーにおいて速いライバルが多く集まる傾向があります。
よって、できるだけ小規模な大会のほうが上位に食い込む可能性は高いと考えます。
またアクセスが不便な遠方地(東北)やローカルな大会は比較的人気が出にくいので、実力のある速い選手があえて選ばない可能性もあります。
僕も2018年は転戦を重ね、5レースは地方大会に足を運びました。
ちなみにカテゴリーA大会(大規模大会)は出場していません。基本的にカテゴリーC大会(小規模大会)がメインです。
毎年1~2個所は新規大会が登場します。
新規大会は周知させることが難しく、レース結果を見ると結構穴場な場合が多い印象です。
カテゴリーCの小規模大会、もしくは新規大会を選びますが、その時に過去のデータを参照することでどのような選手層が集まっているのかある程度予測します。
カテゴリーC大会は過去の成績、新規大会ではその地域で開催されている他のトライアスロン大会の結果を見て、その地域にどれくらいのライバルとなる選手がいるかを把握。
自分の実力と照らし合わせて、レースを選定します。
その際、実際の入賞タイムから上位何%に入ればよいのかある程度数字としてはじきだせます。
上位1%に入るより上位5%に入るほうがよっぽど可能性が高いので、数字として出すことは重要です。過去3年程度で平均を出せば、より確実な参考データとなります。
また、レース日程が重なっている大会を選ぶことも戦略のひとつです。
同日開催のレースが多ければ多いほど、選手が分散され、入賞の確率は跳ね上がります。
特にカテゴリーA大会(大規模大会)と同日開催のカテゴリーC大会(小規模大会)こそ狙い目です。速い選手はカテゴリーA大会に参加する可能性が高いので入賞の可能性ありです!
初心者・運動未経験からトライアスロン日本代表になるためには
さいごに
これからトライアスロンを始めようとする初心者や世界選手権の出場を目指す人の参考になれば幸いです。
ブログに今後のトライスロンレースレポートや世界選手権の様子、冬はマラソンの動画を撮影する予定です。
よろしければお楽しみください!
<次回参加予定>
6月16日 びわ湖トライアスロンin近江八幡(滋賀県)
6月23日 蒲郡オレンジトライアスロン(愛知県)
7月7日 神河ヒルクライム(兵庫県)※ロードバイクレース
7月15日 明石・時感動アクアスロン大会(兵庫県)※スイム+ラン競技
9月1日 トライアスロン世界選手権(スイス)
11月10日 六甲シティマラソン(兵庫県)
※動画が撮れない場合あり※
(・∀・)イイネ!!と思ったかたはチャンネル登録お願いします!
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