マラソンでの最強の武器とは?アキレス腱とストレッチショートニングサイクル

書籍紹介

みなさんどうも、こんにちは!

僕は元帰宅部の本気【The VO2 MAX RUN】というYOUTUBEチャンネルでランニング・マラソン情報を発信をしている市民ランナーです。

みなさんはなぜマラソンをするのですか?

僕の答えはシンプルです。それはマラソンという競技はこの地球上で人間しか楽しめない競技だからです。

えっ、意味がわからない?

みなさんは、この地球上で一番持久力のある生き物を知っていますか?

そう、なにを隠そう、それこそ、わたしたち人間なのです。

実際にハーバード大学の人類学教授、ダニエル・リーバーマン博士はこのような面白い指摘をしています。

一般的に馬が全力で走ったときの速度は毎秒7.7メートルである。そのペースを維持できるのは約10分間で、その後は毎秒5.8メートルに減速しなくてはならない。だが、一流のマラソン走者は毎秒6メートルの速さで何時間もジョグできる。スタートで馬に引き離されたとしても、忍耐力と距離さえあれば、徐々に差をつめることは可能だ。

そしてこう続けます。

動物を見失うことさえなければ、10分以内に相手をたぐり寄せているだろう。

リーバーマン博士のこの指摘。なぜわたしたち人間は、地球上で最もすぐれた持久力を獲得できたのか。人間が持つマラソンでの最強の武器の秘密。

マラソンでの最強の武器はアキレス腱

アキレス腱。人間が持久力を発揮出来る最大の理由であり、マラソンでの最強の武器。

みなさんは知っているでしょうか?

人間とチンパンジーの違い。

それがアキレス腱です。

さきほどのハーバード大学、ダニエル・リーバーマン博士もこう指摘します。

歩く動物にとって、アキレス腱は足手まといにしかならない。二本の脚で動くのは竹馬で歩くようなものだ。

チンパンジーなどの霊長類にはアキレス腱がありません。

なぜか?

チンパンジーなどの霊長類は竹馬を使うような不安定で怪我をする(食べられる)リスクの多い生活より、転倒しない安全な四足歩行の生活に活路を見出し、進化してきたからです。

見てください。このチンパンジーたちのムキムキの筋肉を。

彼らは、アキレス腱のかわりに最大出力、つまり瞬発力の源である筋力を最大限に伸ばしました

では、わたしたち人間はどうでしょうか?

2足歩行。そうです、私たちは筋肉のかわりにアキレス腱を手にしました。

だからこそ、次の指摘はかなり示唆に富みます。

人間にとって走ることは、速く進むことではなく、遠くへ行くことなのかもしれない。

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アキレス腱はゴムバンドに似ています。ねじればねじるほど、パワーを蓄え大きなエネルギーを得られます。

遠くに行くためには二足歩行で重心を出来るだけ高くし、倒れる力を利用しながら、アキレス腱のバネを使いホップステップジャンプすること。

これが最も効率の良い移動方法なのです。

そう、これが私たちの走るという行為なのです。

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さきほどの言葉。

人間にとって走ることは、速く進むことではなく、遠くへ行くことなのかもしれない。

この言葉の意味。

それこそ、人間は長距離を走るためにこそ生まれついた動物ということです。

そうなのです。だからこそ、僕のマラソンをする答え。マラソンを楽しめるのは人間しかいない。せっかく人間として生まれてきたのなら、走ってみようというわけです。

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イチロー選手が筋トレをしない理由<アキレス腱を殺してしまう走り方とは?>

皆さんもよく耳にしませんか?

多くの指導者やコーチが声を張り上げる「地面を蹴るな!」という言葉を。

この地面を蹴る走り方こそ、そう、筋力に頼る走り方であり、最も効率の悪い走り方でもあるのです。

なぜか?

思い出してください。私たち人間のDNAに刻み込まれた最強の武器を。つまりアキレス腱という名のマラソンでの最強の武器を殺してしまうからです。

筋肉が張るからスピードが上がらない、筋肉が張るような動作で走るからスピードが落ちる、そのようにならない走法とトレーニングが、速くなるためのキーワードの一つです。

そう指摘するのが21世紀のトレーニングと呼ばれる「初動負荷理論・初動負荷トレーニング」を開発した神経生理学者の小山裕史(こやまやすし)博士です。

この初動負荷理論とは、言い換えればバネ、つまり腱反射の力をいかにせきとめないか、ということです。

小山博士はこう言っています。

本来、良質のバネのような性質を持つ(持っているはずの)人間の筋肉です。一般的にバネは伸びて、縮む時に加速度を高めながら力を発揮します。腕や脚がよけいな力を出すと、身体の中心部から生まれる力を「せきとめる」ことになります。そのため連結部の肩関節や股関節、膝関節が壊れる訳です。

だからこそ、私たちは怪我をしてしまう。

初動負荷理論とは「反射」を促通する理論。怪我の予防とパフォーマンスの向上を同時に達成できる夢の理論。そのため21世紀のトレーニング、奇跡のトレーニングと呼ばれています。

さあ、これで、初動負荷理論・負荷初動トレーニングの愛好家であるイチロー選手がなぜ筋トレをしないのか。その理由がわかったと思います。

【徹底解説】初動負荷トレーニング・初動負荷理論は筋トレではない!

 

思い出してください。小山博士の言葉。

筋肉が張るからスピードが上がらない、筋肉が張るような動作で走るからスピードが落ちる、そのようにならない走法とトレーニングが、速くなるためのキーワードの一つである。

つまり、イチロー選手が筋トレをしない理由は、筋トレをやると結果的に力をせきとめ、良質な人体のバネを殺してしまうからなのです。

結局何が言いたいかというと、日本人の中にも人体が持っている最強の武器に焦点を当てた研究者がおり、それに特化したトレーニング理論が存在する、ということです。

トレーニング理論のより幅広い視野を持ちたい方や初動負荷理論に興味がある人は是非、こちらの動画をご覧ください。

アキレス腱を効果的に使う走り方

そんなアキレス腱反射を有効に使える走り方、人類のもともとの走り方、それが実はフォアフット走法です。

運動生理学者の田中宏暁(たなかひろあき)教授はこのように言っています。

フォアフット走法では足のバネも使用することが出来ます。足の裏の足底筋膜とアキレス腱は、ゴムのように引き伸ばされると収縮する性質があります。昔流行したホッピングと同じ原理で、これを「ストレッチ・ショートニング・サイクル」と呼びます。このバネ効果を利用するフォアフット着地で走るほうが効率よく、しかも衝撃を吸収してくれるのでケガが少ないのです。

怪我というランナーには切っても切り離せない問題の解決策として田中教授は踵着地のストライド走法ではなくピッチを重視したフォアフット走法をおすすめしています。

よく聞く「フォアフット走法の良し悪し」の論争はこちらの動画で解決されると思います。

では、そんなマラソンでの最強の武器。

このアキレス腱をどうすれば上手に使えるようになるのか?

フォアフットを意識しろ?

いえ、もっと直接的で効果的なトレーニング方法があります。

それがバウンディングです。

ランニングコーチの細野史晃(ほそのふみあき)さんはこう言っています。

いちばん効率よく、エネルギーが高い筋の使い方は伸張反射と呼ばれる働きです。筋は限りなく伸ばされると反射的に縮む性質があります。この性質を利用したのが自然な運動といえます。わかりやすいのはリバウンドジャンプ(縄跳びときのジャンプ)です。

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この伸張反射は、ほとんどエネルギーを消費せずに高い運動をしてくれる筋の働きであるため、リバウンドジャンプのような動きは運動をあまりしていない人でも繰り返しできる運動なのです。つまり、マラソンも同じような運動ができれば、かなりの省エネで高い運動が可能となります。これは解剖学上の動作なので、だれでも努力で身に付けられます

詳しく知りたい方はジャンプトレーニングやプライオメトリクスというキーワードをYOTUBEで検索してみてください。たくさんの解説動画が見つかると思います。

ジャンプトレーニング
検索

そして、このバウンディングやジャンプトレーニングはなんと一石二鳥でもあるのです。

どういうこと?

それは、これらのトレーニングでなんと軸が作れるからです。

ランニングはジャンプ動作の繰り返しです。

身体の軸ができていないと力がまっすぐに伝わりません。軸が出来ていると、姿勢がよくなり、その結果パフォーマンスも良くなります。

軸と聞くとよく言われる次の言葉。

・頭のてっぺん(つむじなど)から天井から引っ張られる
・イメージ胸を張るイメージ
・おしりの穴を締めるイメージ
・お腹をへこませて固めるイメージ
・みぞおちとおへそのあいだを斜め上に引き上げるイメージ

これらの言葉、すべて根本は一緒だと先ほど紹介したランニングコーチの細野さんは指摘します。

そして、この軸の感覚を覚えるのがバウンディングやジャンプトレーニングでもあるのです。

まとめ

私たち人間は地球上で最も持久力に優れた種族であり、その理由が二足歩行。二足歩行を可能にしたのがアキレス腱であり、このアキレス腱こそマラソンでの最強の武器です。このアキレス腱をフルに活用するためのトレーニングこそがバウンディングです。

もしマラソンの壁にぶち当たっている人がいればこの言葉を思い出してください。

人間にとって走ることは、速く進むことではなく、遠くへ行くことなのかもしれない。

そして一度、アキレス腱を最大限に活かせるトレーニングを行ってみれば、もしかすると現状を打破出来るかもしれません。

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