【ランニング初心者もOK】おすすめランニングシューズとベアフットランニングシューズ【マラソン厚底カーボンシューズ】

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みなさんどうも、こんにちは!

僕は元帰宅部の本気【The VO2 MAX RUN】というYOUTUBEチャンネルでランニング・マラソン情報を発信をしている市民ランナーです。

仕事をしたいが……そんな方へ|元帰宅部の本気
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人類の挑戦。

Breaking2プロジェクトとそれに続くINEOS1:59Challenge

「マラソン2時間切り」を目指したナイキ「Breaking2」に見た、科学とスポーツの共進化
42.195kmを2時間以内で完走する──。アスリート、科学者、デザイナーたちが一丸となって不可能に挑戦するナイキのプロジェクト「Breaking2」が、イタリア・モンツァで行われた。結果は惜しくも2時間の壁を破ることはできなかったが、ナイキはプロジェクトを通して人間の、スポーツの、サイエンスの可能性を押し広げることに...

フルマラソン42.195kmという距離を2時間を切って走りきるという近年、人類が成し遂げたおもしろいチャレンジのひとつです。

そして、このプロジェクトのもうひとつの狙い。それが科学を使ったプロモーション。つまりナイキの売上貢献プロジェクト。実はナイキの商才が光ったこれまた革新的なチャレンジでもあるのです。

その最たるものがこれ。

ナイキズームヴェイパーフライ4%フライニット

このシューズは人類ではじめてフルマラソン2時間切りプロジェクト、Breaking2プロジェクトに合わせて開発されたカーボンプレートが内臓されたランニングシューズ。のちにケニア出身のエリウドキプチョゲ選手がこのシューズのアップデートモデルを使用し、人類でこれまで誰も達成しえなかったフルマラソン2時間切りを成功させました。

この公式レースのフルverの動画リンクを貼っておきます。とても心躍る1時間59分です。

このような最新テクノロジーの裏にはその逆の原点に戻ろうとする「回帰現象」も存在します。それがミニマルシューズと呼ばれる裸足に近いランニングシューズやサンダルなどで走る、通称ベアフットランニングです。

みなさんも一度は耳にしたことがあるこの大学。ハーヴァード大学

この世で最も優秀とされる大学にいるひとりの重鎮。ネイチャーやサイエンスをはじめとする専門誌に100本以上の論文を寄稿した人類学・生物学権威のひとり、ダニエル・リーバーマン博士。

Daniel Lieberman - Wikipedia

何を隠そう彼こそが靴を履かずに走る「裸足への回帰」を提唱した張本人であり、「裸足の教授」と言う二つ名まで持っているまさに知の巨人です。

今回はそんな世界レベルの権威にいちド素人が頭を使って、つまりロジックベースで「勝手に喧嘩を売る」というエンタメ企画をしたいと思います。

「何を言っているのか?」と疑問に思う人や眉をひそめる人は必ず最後までこの動画を見てください。「なるほど」と思ってもらえるはずです。

では、さっそくハーヴァード大学の権威を論破していきましょう!
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裸足への回帰とベアフットランニング

そもそもなぜリーバーマン博士は「裸足への回帰」を提唱しているのでしょうか?

それはズバリ、裸足や裸足に近い状態で走ることが人間にとってベストな状態であるからです。

だからこそ、逆にクッションのあるシューズを履くとベストの状態からはずれ余計ケガをしてしまう、という大胆な説を世界でも権威のある科学雑誌ネイチャー誌で発表した論文の中で研究ベースで明らかにしたのです。

↓実際の論文はこちらです↓

https://scholar.harvard.edu/files/dlieberman/files/2010a.pdf

考えてみれば、ランニングシューズが登場したのはここ最近の出来事。もともと人間はシューズなんて履かず、裸足に近い状態で大地を駆け回っていました。つまり私たちの足はシューズを想定したつくりになっていない。ということは、足はシューズなしで最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されているはずだ。だからこそ、裸足への回帰が人間にとって最も良好で本来的なあり方であり、だからこそベストと呼べるのではないか?というロジックです。

どうでしょうか?こう聞くとなるほどと思わないでしょうか。

では本当にランニングシューズは良くなく、裸足に近い状態で走る方が良いのでしょうか?

おそらくそうではない!

それは一体なぜか?

簡単に言えば、そもそも今の人類、つまりわたしたちが走っている環境は昔の環境じゃないでしょ!というツッコミができるからです。

みなさんはどこを走っていますか?

そうです。アスファルトの上だと思います。

リーバーマン博士の「裸足への回帰」の隠された前提条件。それは環境設定が同じならというものです。つまり、昔の人類、狩猟採集のときと同じ不整地、大自然という前提です。

しかしどうでしょうか?趣味で走っている現代のランナーのほとんどは整地された硬い石の上など人工的につくられた場所を走っています。

もちろんトレイルなどの不整地を走っている人も数多くいますが、全体的な視点に立って、どちらの方が多いのか?という統計的な見方をしたときの話です。

趣味ランナーの多くはアスファルトやルームランナーなどの人工的な環境で走っていることは明白です。

これら人工的な環境は過去には存在しなかった。少なくとも「裸足への回帰」の目指すべき狩猟採集時代にはなかった環境です。

この視点がすっぽりと抜け落ちているのです。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですが、僕がいろいろな本を読んだ中でベアフットランニングをおすすめしている人でこのことを指摘している人は皆無でした。というか、個人的に興味深いのはなぜか裸足でのランニング、ベアフットランニングを推奨している人たちがアスファルト上を走っている写真が大多数という状況です。

もちろんリーバーマン博士までもが。

この面白い謎の真相はある意味現代のスポーツ科学のタブーに触れるひとつのきっかけとなるので、別途、動画をつくるつもりです。気になる方はもう少しお待ちください!学校や大学では教えてくれない情報の取捨選択の話とともに学びのある動画にしようと思ってます。

そして、ここからです。このような批判は正直、誰でも出来ます。

重要なのは対案を出せるかどうか?です。

ランニングシューズこそが人類の適応・進化ではないのか?仮説

ということで、僕はリーバーマン博士の考えに対して、このような仮説を打ち出したいと思います。

それがこの仮説です。

実はランニングシューズというものこそが、足と環境とのミスマッチを解消するために人類が発明した一種の適応・進化なのではないか

という仮説です。

この考えの根本にはあるロジックが存在します。

それが進化的ミスマッチ仮説、通称ミスマッチ病と呼ばれる現代病のくくり方とディスエボリューションという考え方です。

この進化的ミスマッチ仮説、通称ミスマッチ病とディスエボリューション。

なんとなく難しそうに聞こえますが、とてもシンプルな考え方ですのでご安心を。

では果たしてこの進化的ミスマッチ仮説(ミスマッチ病)やディスエボリューションとはいったい何なのでしょうか?

簡単に言えば、社会が発展しまくって、めちゃくちゃ特殊な状況に人類が置かれたため、その環境に適応できなくなって、病気になってしまうということです。

具体的には2型糖尿病、心臓病、うつ病、不安症、はたまた虫歯から視力の低下、極めつけは足底腱膜炎など。

ミスマッチ病を取り上げた表がこちらです。こんなにも存在するのです。ある意味驚きです。

これらを進化生物学の名著では小難しくこう定義しています。

進化的ミスマッチ仮説とは、基本的に遺伝子と環境との相互作用の変化に適応の理論をあてはめたものだ。

は?何を言っているのか?

と思いますが、言葉を換えると、これらの一般的な病気、後天的な糖尿病や心臓病、うつ病などその他もろもろは近年になって生み出された比較的新しい病気であり、その生み出された原因こそが環境の変化にある。言ってみれば、社会の発展という環境の変化に適応出来ないミスマッチが原因で起こる不具合こそがこれらの病気、2型糖尿病、心臓病、うつ病、不安症、虫歯、視力の低下、足底腱膜炎などなど。

この環境のミスマッチこそが真の原因である。

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私たちの基本であるDNAに刻まれた遺伝的な適応力をはるかに凌駕する想定外の事態に突入したため、体がその想定外の環境に適応できなくて、バグってしまった。

それがさきほどの小難しい定義。

進化的ミスマッチ仮説とは、基本的に遺伝子と環境との相互作用の変化に適応の理論をあてはめたものだ

です。

もう一度まとめると、遺伝子が想定している範囲を超えた環境が作り出されることで、普通なら適応できるはずの適応力が発揮できなくなって病気になってしまう

そして、そのような想定外な、言ってみれば異常な環境がそのまま次の世代に引き継がれることで、余計病気が悪化したり、増えたりする有害なフィードバックループのことを進化という英語、Evolution(エヴォリューション)の頭に否定の接頭語「dis」ディスという文字をつけた言葉。それが「Dis-evolution(ディスエボリューション)」という造語なのです。

あまりピンとこない人はこちらの動画で具体例を出してわかりやすく説明していますので、是非、一度ご覧ください。

【姿勢を良くして腰痛や肩こりを治す方法】おすすめスタンディングデスクの使い方

このミスマッチ病やディスエボリューションという考え方がランニングシューズが生まれるべくして生まれた理由であり、僕の考えるランニングシューズの必要性と裸足で走らなくてもいいと言うロジックの根底にあります。

つまり、さまざまなミスマッチで起こる環境の変化、ここではそれこそアスファルトに適応するためのひとつのプロセスや適応力そのものがランニングシューズの発明なのではないか?ということです。

人間のDNAに刻まれた適応力の真骨頂。人間が人間たる由縁。そう、頭を使って考え問題を解決すること。この頭脳をひねって生み出されたのがアスファルトなどの人工物に適応するためのランニングシューズ。

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当たり前ですが、足の構造はすぐには変わりません。

だからこそ、アスファルトというある意味異常な環境に適応しようとする営みこそが実はランニングシューズの発明そのものではないのか?ということ。

おすすめランニングシューズこそがマラソン厚底カーボンシューズ(ナイキヴェイパーフライ、アルファフライ)

そして、その最適解こそが、冒頭で言ったbreaking2プロジェクトやINEOS1:59Challengeを成し遂げたカーボンプレート入り軽量厚底シューズ、ナイキズームヴェイパーフライ4%フライニットやそれに続く厚底カーボンシューズたちであると僕は考えています。

INEOS 1:59 Challenge
On 12th October 2019 in Vienna, Austria, Eliud Kipchoge and INEOS made history.

フルマラソン2時間切りという人類の飽くなき挑戦へのドキュメンタリー。Breaking2プロジェクトやINEOS1:59Challenge。

これらの挑戦の中にはそれこそ走る環境に適応しようと生み出された人類史を通した種としての叡智が結集されているのです。

現象には必ず必然性と意味があるはずです。

なぜランニングシューズというものがこの世に誕生したのか?なぜ軽量の厚底カーボンシューズが登場したのか?そもそもなぜ人間は走るのか?

この科学雑誌ネイチャーの表紙になった一本の論文の中で語られているのはある意味その理由。

なぜ人間は走るのか?

その必然性と意味です。

この論文を解説しているこちらの動画を見れば、ランニングの専門家が絶対に教えてくれない「真の意味でのランニングの楽しみ方」と「あなたが走る意味」がわかると思います。

↓特にランニング初心者の方にはおすすめです!↓

【おすすめ有酸素運動はこれ!】なぜ人間はランニング・ジョギングが得意なのか?

たかがシューズ、されどシューズ。最先端のテクノロジーを搭載した高価な軽量厚底カーボンシューズの本当の価値は「速さ」ではなく人間のエヴォリューションEvolution、人類が立ち上がって走り始めた200~250万年を俯瞰した生物学的進化にこそあると僕は考えています。

【ランニング初心者もOK】ナイキヴェイパーフライなど厚底カーボンランニングシューズのおすすめの履き方

是非、我々人類がいかにがんばってアスファルトという環境に適応しようとしてきたのか、その素晴らしくも興味深い営みを頭の片隅に置きつつ、INEOS1:59Challengeの公式チャンネルからこのすさまじい挑戦と人類が始めてフルマラソンで2時間切りを達成した快挙を見て、軽量の厚底カーボンシューズたち、ナイキのヴェイパーフライやアシックスのメタスピード、アディダスのアディゼロアディオスなどを履いてみてください。

人間の人間たる種としての適応力を肌身で感じ、カーボンシューズという、つい今しがた生まれたばかりの進化を直に感じることができます。

これこそ僕が思うランニングの誰もやっていない楽しみ方のひとつであり、ランニング初心者や上級者など一切関係なくエリートが履くような厚底の軽量カーボンシューズをおすすめする理由です。

【なぜ!?】メタスピードエッジを買ったのか?【アシックスおすすめランニングシューズ】

まあ、つまり何が言いたいかというと一種のロマンです。

文字通り、自分の足でロマンを踏みしめるのです。こういう楽しみ方もあって良い。ただ、それだけです。

ということで、ここでネタバレをします。

おすすめランニングシューズはベアフットランニングシューズかもしれない

実は僕のこのロジックのもとにある重要な考え方。今まで話したすべての着想のきっかけになった核心的なアイデア。

進化的ミスマッチ仮説、通称ミスマッチ病とディスエボリューション。はたまた先程あげた「なぜ人間は走るのか?」を明らかにしたネイチャーの論文。

何を隠そうこれらの概念を提唱している張本人や実際に論文を書いた人物こそが、ハーヴァード大学の権威、ダニエル・リーバーマン博士自身なのです。

つまりどういうことかと言うと、まあ、簡単に言うと「解釈の違い」です。

論理立てて考えると「裸足で走る意義」も実はこのミスマッチ病やディスエボリューションという考え方が根底にあるのです。

だからこそ、このベストセラーBORN TO RUNでも指摘されているように、ベアフットランニングとミスマッチ病として足底腱膜炎が関連づけられて語られているのです。

あくまで補足すると、もしベアフットランニングなど裸足に近い状態で走るのなら、人類最強の走る民族タラウマラ族やアフリカのランナーのように不整地や大自然、我々のDNAに刻まれた走るべき場所で走る必要があるということです。

そうすると足底腱膜炎が改善したり、腰痛が改善する可能性があります。なぜなら、それこそがリーバーマン博士が指摘する人間にとってベストな状態だからです。

そして、大自然とベアフットランニングという組み合わせこそが本来の「裸足への回帰」だと僕は考えます。

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