箱根駅伝王者青学!原晋監督の逆境を乗り越える方法

書籍紹介

みなさん、どうもこんにちは!

僕は元帰宅部の本気【The VO2 MAX RUN】というYOUTUBEチャンネルでランニング・マラソン情報を発信をしている市民ランナーです。

 

箱根駅伝と聞けば、やはりこの大学。

2014年,2015年,2016年,2017年と箱根駅伝四連覇。直近の2019年の箱根駅伝でも優勝を収めた、青山学院大学(通称青学)

今回はそんな青山学院大学陸上競技部、原晋(はらすすむ)監督の著書。

逆転のメソッド~箱根駅伝もビジネスも一緒です~

を解説します。


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原監督は青学の監督として11年目にして箱根駅伝優勝を達成しました。

順調に成績を上げてきたように見えますが、実は青学陸上競技部の監督になって3年目には監督解任の危機に陥っています。

そんな逆境をどうやって乗り越えたのか?
どのような方法で青学を箱根駅伝名門校にまで育て上げたのか?

そんな青学原監督の逆境の乗り越え方

「逆転の方法」を見ていきたいと思います。

それではお楽しみください。

逆境に強くなる!逆転のメソッドとは

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青学原監督の逆境を乗り越える逆転のメソッドとは?
それは自分の自主性を育てる、他者の自主性を育てること。

原晋監督はこれを「男気」という言葉で表現しています。

「男気」が大切!

青学原監督が言う「男気」とは、

「おまえに託すから、おまえ自身のために、そして部のためにがんばってくれ」という気持ちに応える気概

そのために

自分に出来ることは何か?

と常に自分で考え行動する情熱

この集大成が青学の箱根駅伝連覇です。

これが原晋監督の青学イズムだ!

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原晋監督は

なぜこの練習メニューをするのか?その意図は何か?

など理論的にあくまで理屈にこだわり説明することを良しとしています。

よって、青学陸上部で有名な体幹トレーニングなど頭で理解しないと本当の効果が得られないトレーニングで成功を収めている数少ない指導者です。

しかし、青学原監督は

最後はやはり理論や理屈での納得を超え、他者のために力を尽くす

そんなチームを作りを目指しています。

それを証明したのが、原晋監督が青学の監督に就任して4年目

その年、箱根駅伝。

青学はおしくも本戦には出場できませんでしたが、原晋監督は関東学生連合選抜チームの監督として参加しました。

その結果は箱根駅伝総合4位

従来の選抜チームであるなら、下位に沈んでしまうことが多い中での、はじめての快挙でした。

この成績のおかげで本来であるなら、クビを切られていた青学の監督を続けることが出来ました

なぜこんなことが出来たのか?

原晋監督はこんな言葉を使っています。

心の襷リレー

ミーティングでお互いの意見を引き出したり、共通の目標を意識させる。

自分のために走るのではなく他者のために走る

そのような原晋監督の持つ「男気」、選手の持つ「男気」こそが爆発的な力になりました。

逆境を乗り越えろ!「男気」の本質とは?

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逆境を乗り越えるために必要な気持ち。

それが「男気」

「男気」とは一種の自主性です。

他校の監督も「男気」のある人が多いですが、いかに選手にも同じ「男気」を持ってもらうか。

青学原監督が選手の男気を引き出せるそんな秘密

それは原監督自身の経験にあります。

原晋監督のおいたち

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陸上家族(兄弟ともに陸上部)のもとで育った原晋監督は、中学三年生の時に市内の駅伝大会で母校を優勝まで導き、市の代表として県大会への出場を果たします。

これが評価され、陸上競技名門の世羅高校に進学

進学先の世羅高校ではそこまで目立った活躍は出来ませんでしたが、三年生の時にキャプテンに選出されます。当時の学年には突出したメンバーがおらず「チームの和」をモットーに陸上部を再構築。

これにより、当初は広島県代表も難しいと思われていた県大会で優勝。さらに1984年の全国高校駅伝でも準優勝を果たしました。

その後、愛知県にある中京大学に進学。陸上をやるために進学したのではなく、高校の教師に言われるまま

体育の教員になればいいか。

程度の覚悟だったとのこと。

大学時代は自堕落な生活をしていましたが、

このままではいけない!

大学3年で一念発起。日本インカレに向けて猛練習を開始。

その結果、日本インカレ5000mで3位に入賞

この成績を残したことで、中国電力陸上部、創部一期生として入社しました。

原晋の失敗

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しかし、入社した夏合宿後、階段の段差を踏み外し、右足首をねんざねんざを軽く見ていたため、そこまで真剣に対処せずに誤魔化し練習を再開。

この時のねんざが完治せず、尾を引き、しまいには足首をかばうことで、他の部位にも支障が出る自体に。

結果的に練習もままならず、結果も出せないまま、5年で陸上部を引退

原晋監督も

やり切れなかった後ろめたさの末の引退であった

と言っています。

ささいな故障も「軽く見ると、取返しのつかないことになる」というこの経験のもと、青学では部員には氷嚢(ひょうのう)でのアイシングの徹底捻挫などには三日間の絶対安静を基本としています。

原晋の再起~伝説の営業マン~

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そして退部後、原晋監督は一切の陸上競技の情報を遮断し、サラリーマンとして生きていきます

ちなみに当時の中国電力はいくら売り込んだとしても、基本的には出世街道に乗れるものではなく、給与も変わりません

しかし、

原晋監督は伝説の営業マンと呼ばれるまで、売り上げを叩き出します。

なぜそこまで情熱を燃やしたのか?

それは陸上競技への挫折から

今度は負けたくない!サラリーマンとしては同じ轍を踏まない!

という気持ちからです。

逆境を乗り越える成功哲学

・原晋監督が伝説の営業マンになれた理由
・原晋監督が最高のチームを作れた理由

それこそ、青学原監督が箱根駅伝連覇を成し遂げた陸上哲学の根幹。

とことん理論的に説明する、他者のために貢献する「自主性という名の男気です。

青学原監督はサラリーマンとして成功した秘訣をこのように語っています。

第一にあきらめないこと。第二に悔しいと思える自分を持つこと

だと。

結果が出ないからと言ってすぐにやめない。これは口で言うのは簡単ですが、なかなかむ難しい。

しかし、そんな時こそ自分の中の「男気」と向き合う絶好の機会なのかもしれません。

青学原監督が言っている「男気」と向かい合う!

原晋監督は

「悔しいと思える自分を持つこと」が大切であり、それはすなわち「熱湯に入ること」と同じである

と言っています。

たとえば、ぬるま湯の温泉にボケーッと浸かっていると、極寒、強風が吹きつける外には誰もが出たくなくなります

しかし、湯が熱ければ、長時間浸かっていられません

これと同じように挫折から立ち上がるにも熱い湯、つまり悔しいと思える自分が必要なのです

青学原監督は悔しさを原動力として、

常に同じ場所にとどまらない、次にやるべきこと、行くべき場所を探し、一歩を踏み出す。

というマインドを作りました。

このようなマインドがあるからこそ、青山学院大学陸上競技部の監督になった際も様々な逆境を乗り越えることが出来ました

原晋監督は言っています。

記録が伸びない選手だけでなく、

社会人として現在、壁にぶち当たって苦しんでいる人にこそ、これらの言葉や思いを届けたい

と。

原晋監督の赴任直後~初期の青学陸上部~

12019 / Pixabay

原晋監督がはじめて青学に赴任したころ、陸上競技部はサークルに近い状態でした。

・雨が降れば練習中止
・練習途中で歩いたり、コンビニで立ち読み
・朝からパチンコに並ぶ部員も

そのようなゼロからのスタート

ちなみに原晋監督は青学を

3年で箱根駅伝に出場、5年でシード校、10年で優勝させる

という自らの公約のもと青学の監督になったため、3年で結果を出す必要がありました

原監督の選手の育て方

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そこでまず原晋監督のやったことが、規則正しい生活の徹底

陸上競技は体ひとつで行います。よって規則正しい生活をして体調を整えることがベースとなります。

青学原監督は鉄拳制裁や体罰を完全否定しており一切手を出しません。

だからこそ、

理詰めでなぜルールが必要なのか?

徹底的に膝を合わせて説明を尽くすことで、規律を守る雰囲気づくりをしています。

相手と対峙してなぜを埋め合わせていく。そして自分で答えを出し、納得して行動を起こしてもらう

これこそ、青学原監督がサラリーマン時代に培った伝説の営業マンの神髄です。

青学の

  • 目標管理シート
  • 一言スピーチ
  • 練習日誌
  • 合宿プロジェクトシート
  • 試合結果報告書など

全ては自分の頭で考え、行動するためのもの。

自主性という男気を育てるためです。

それが個人個人のタイムの向上はもちろんチームの力に繋がります。

青学原監督の先読み術「半歩先を見ろ」

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青学原監督は言います。

重要なのは

一歩先ではなく半歩先を見ること

だと。

たとえば「5000mで1分縮める」など壮大な目標ではなく、より現実的で具体的な数値として落とし込めるレベルまで精度を上げる

こうすることで、ここでは外してはいけないという場面でもうまくキャッチできるようになる

原監督が求めている青学カラーの選手とは?

「男気」という自主性を発揮するためには、

自分の力を正確に認識できるような半歩先を見据える目標設定と自分に出来ることを常に模索し、他者のために貢献する

原晋監督は青学に合う選手を探しています。

足が速い、結果を持っている。

そんなランナーだけを求めていません。

この「男気」の片鱗が見える原石を原晋監督は探しています。

それが箱根駅伝で青学カラーとして沿道でテレビで輝いています。

これが青学原監督の逆転のメソッド、青山学院大学の強さかもしれません。

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