みなさんどうも、こんにちは!
僕は元帰宅部の本気【The VO2 MAX RUN】というYOUTUBEチャンネルでランニング・マラソン情報を発信をしている市民ランナーです。
究極のアスリート
みなさんはそう聞いてどう思うでしょうか?
2021年に開催された東京オリンピック。
この東京オリンピックで、一躍脚光を浴びたスケートボード。
特に女子スケートボード。この競技が他の競技と大きく違うところがひとつ。金メダルを獲得した西矢選手が13歳。銅メダルを獲得した中山選手は16歳という年齢層が低いという事実。
彼女たちこそ、ある意味究極のアスリート。そう、「究極の」です。
なぜそう言えるのか?
なんと彼女たちのほとんどに専属コーチや指導者がいなかったのです。世界を狙うプロの分野でコーチや指導者がいないというのは現在ではほとんど考えられません。
が、しかし、彼女たちの多くはコーチがいないという事実。
では、彼女たちのパフォーマンスを支えたのは何か?なぜコーチがいなくても世界トップレベルまで登りつめることができたのか?
このブログを最後まで見ればあなたも究極のアスリートになれる!ランニングの専門家も教えてくれないトレーニングの本質をブログの後半に具体例とともに紹介します。
このスケートボードの話も含め、全ての情報は研究者や専門家の書籍や論文から参照しております。参考資料もすべて記載しておきますので、そちらも合わせてご覧ください。
目次
究極のアスリートに必須なランニング腕時計
日本の最先端スポーツ研究所。それが国立スポーツ科学センター。
この日本を代表するトップアスリート養成機関が目指しているひとつのアスリート像が存在します。
それがインテリジェンス・アスリート。
このインテリジェンス・アスリートの定義がこうです。
世界で勝つための厳しいトレーニングの中でも、常に自分で考え、より質の高い行動ができる知性と品格を兼ね備えたアスリート
このインテリジェンス・アスリートになるためには、あるひとつの核となる考え方を身につける必要があります。
それこそが東京オリンピックで一躍注目された女子スケートボーダーたちの強さの秘密。
コーチのいない彼女たちが知らず知らずに身につけていた究極のアスリートとしての姿勢。
それこそが「パフォーマンスビヘービア(performance behaviour)」と呼ばれるものです。
正直、この専門用語っぽい英単語はどうでもいいです。重要なのはその中身です。
彼女たちが勝つために行っていたこと。それこそが、常に自分のパフォーマンスをスマートフォンで撮り、振り返りを行って技術向上に努めていたということと、もうひとつ共通するのは、スケートボードが好きで好きでたまらないという気持ちです。
ここで核となるひとつの要素。常に自分のパフォーマンスをスマートフォンで撮り、振り返りを行って技術向上に努めていたという点。
この積極性こそが、パフォーマンスビヘービアのカギであり、国立スポーツ科学センターが目指しているインテリジェンス・アスリート、アスリートの知性のあり方。
何が言いたいかというと、この積極性を手に入れれば、コーチのいらない究極のアスリートになれるかもしれないということです。
また、このパフォーマンスビヘービアを身につければ、ジムでもパーソナルトレーナーの指導なしで、筋力をつけたり体力をつけたり、目的に合った体づくりができるかもしれないとも以下のスポーツ科学を取り扱った書籍には指摘されています。
女子スケートボードの話や究極のアスリート、インテリジェンス・アスリートの話はこの本から(p231~233)。パフォーマンスビヘービアを詳しく知りたい方はp218を参照。運動生理学なども含め様々なスポーツが取り扱われており、全く知らない分野も知れて知識の幅が広がる良著。キンドル¥0対象(ちなみに僕は書籍で読みました)。
【論文から読み取る】ランニング腕時計の使い方
ここにランニング腕時計からとれるデータを取り扱った興味深い研究があります。
それがこれ。
「レクリエーションランナーにおけるトレーニング負荷と膝の故障率との関連性を探るGPSデータの実現可能性と利便性」と題されたかなりまどろっこしいタイトルの研究です。
この研究の言いたいことはズバリ、こう。
エンジョイランナーのGPSデータ(ランニング腕時計のデータ)は膝のケガとトレーニングの負荷との関係性から言えば、「結構、使える」ということ。
ランニング関連の膝のケガの発症はACWR(Acute:Chronic Workload Ratios)という過去1週間に走った距離を含めたパフォーマンスと過去4週間もしくは3~6週間に走った距離を含めたパフォーマンスを割り算して出される指標によって、予測できる可能性があり、そこにランニング腕時計から測定できるGPSデータが活用できるということをこの研究は示唆しています。正直、微妙にややこしいので、関連論文やUnpacking the Black Box(ブラックボックスを開く)という秀逸なタイトルのレビュー論文とともに補足しておきます。
論文:レクリエーションランナーにおけるトレーニング負荷と膝の故障率との関連性を探る(ランニング腕時計からとれる)GPSデータの実現可能性と利便性
Feasibility and usability of GPS data in exploring associations between training load and running-related knee injuries in recreational runners
どのようにデータを使うのか?最もわかりやすいのが、Fig2(図2)。Fig2にある緑のゾーン内(0.8~1.3)が負荷の許容範囲である可能性が高いです。よって、ACWR(Acute:Chronic Workload Ratio)をこの緑の範囲内にうまく収めるか、もしこの範囲から外れた数値が観測されたら運動負荷を考慮する必要があります。このようにケガのリスクを目に見える化してコントロール、もしくはケアの比重を増やすなどして事前に対処が可能となるのです。ここにGPSのデータが役に立つという研究です!(めっちゃスポーツ科学っぽい)
このランニング腕時計のデータ(GPSのデータ)を使うことで、ケガの予防に繋がる重要なデータを収集でき、そのデータ自体も有用であることを示唆しているのです。
ACWR(Acute:Chronic Workload Ratio急性:慢性作業負荷比)って何?
動画では複数形表記になってしまっています(すみません)。おそらくこの解説が一番わかりやすい(英語だけど)!1本動画を作れるレベルで興味深いのですが、ニッチすぎて需要がないため割愛します泣。気になる方は以下の裏技を使ってご自身で深ぼってみてください。もちろん全て理解できなくて当然です!知識に触れることが大切!
↓【これでOK】ド素人でも英語の論文を簡単に読める裏技↓
ブラックボックスを開くというレビュー論文
レビュー論文:Unpacking the Black Box: Applications and Considerations for Using GPS Devices in Sport
秀逸なタイトル!「ブラックボックスを開く」タイトルだけでいろいろ読み取れて最高。ランニング腕時計からとれるGPSデータの扱い方や解釈の方法はなんとブラックボックス並みに複雑で不明瞭という。ということでそんなややこしいGPSデータ(ランニング腕時計のデータ)の取り扱い方のガイドラインを提供。どちらかというとデータを解釈するコーチや研究者向け。論文の一番最後の章Summary and Recommendationsの7個がまとめ(全文はPDFで見れます)この一本の研究論文には日本人の研究も含め86本の参考資料があります!
まあ、何を伝えたいかと言うとランニング腕時計などでプロットできる客観的なデータをしっかりと分析すればケガのリスクはコントロールできる可能性があるということ。
おそらく、多くのランナーは受け身的にこれらのGPSランニング腕時計の数値が指し示す「何時間休息してください」などの指標に従っていると思いますが、コーチのいらない究極のアスリート、パフォーマンスビヘービアを身につけるとは、ここからさらにもう一歩奥に踏み込むこと。画面に現れたその数値の意味するところをしっかりと理解するということかもしれません。重要なのは自ら積極的に学ぶ姿勢。
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世界チャンピオンとランニングデータの取り扱い方法
こちらの本で紹介されているふたりのアイアンマントライアスロンの世界チャンピオン。
リッチ・ヴィオラとサミ・インキネン。
ふたりともアマチュアの選手であり、お互いほぼ同年代、現役でバリバリ働いています。
リッチ・ヴィオラは仕事で要職についていましたが、時間に余裕があり、週に約22~25時間のトレーニングしていました。
一方、サミ・インキネンはスタートアップのCEOで、週に約12時間しかトレーニング時間はありませんでした。
またこのサミ・インキネンはスタートアップの経営者という仕事柄ストレスも多い生活を送っています。
実際にリッチ・ヴィオラと比べて、トレーニングに充てられる時間は約半分程度。しかもストレス環境も全く違う。
が、しかし、ふたりはお互いトライアスロンのチャンピオンとなったのです。
なぜサミ・インキネンはストレスが多く忙しい中、チャンピンになれたのか?
実は彼の性格にその理由のひとつが垣間見えます。
この本では彼をこう表現しています。
最強のデータオタク、治らないという意味の不治のデータオタク
そう、彼こそ生粋の数字オタクだったのです。
彼はこう言っています。
自分が超回復をしていて、毎週パフォーマンスが伸びていることを示す客観的なデータが必要だった。
彼は数字人間として、論文を読むだけでなく自分自身の身体がトレーニングにどう反応したかを知りたがりました。
結果、限られたトレーニング時間の中で様々なストレスにも負けず、ハワイコナで行われたアイアンマントラアスロン世界選手権という世界屈指のレースで年代別のチャンピオンに輝いたのです。
【本当に効果あるの?】プロテイン、水分補給、サプリメント、アイシング、ストレッチ
ふたりのトライアスロン世界チャンピオンの話はこちらの書籍から(p252~)。また今後出るアンナ・ソー博士やランニングコーチのスティーブ・マグネスの言葉も(p248~250)!さらにさらに「マクナマラの誤謬」もなんとこの本から(p237)!もっと評価されても良い本だと僕は思います。
個人的にはこのエピソードも冒頭で言った女子スケートボード選手たちのパフォーマンスビヘービアと共通するところがあると感じます。
積極的にデータやデバイスをフル活用してパフォーマンス向上に向けて真摯に取り組み続けたという。
ちなみに僕もアマチュアのトライアスロン日本代表になるためにサミ・インキネン並みにデータを収集した経験があります。当時は日本代表になるためには全国各地で開かれる公式大会で3位までに入賞することが必須条件でした。よって、当時の自分の客観的な実力とライバル選手の実力差を洗い出し、開催地とライバル選手のだいたいの活動地域、過去5年分の全レース結果、ライバル選手が参加しそうなレース日程の予測など集められるだけのデータや予想をすべて書き起こし、日本代表権が取れる勝率が一番高いレースをそれこそデータに基づいて選定しました。
当たり前ですが、才能と経験がない場合は奇跡なんて起こらないからです。奇跡にかけて強いライバルがいるところに挑んでもむざむざ負けるだけです。だったら、いかに勝てる場所を見つけるのか?まさに日本人初の陸上短距離種目でメダルを獲得した為末大さんのベストセラー「諦める力」のような、「自分が勝てる場所」を選ぶ必要があったのです。だからこそ僕は3種目あり競合が分散して、尚且つ参加ハードルが高いトライアスロンという競技で世界を目指そう、世界を目指せると踏んだわけです。
タイトルからは一見、自己啓発本っぽく思えますが、そのような類ではなく、勝つためにはどうすべきか?という戦略的で合理的な考え方を学べます。スポーツ以外にも応用可能!かなり示唆深くおすすめです。
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そして、その結果、選びに選んだ勝負のレースで無事入賞を果たし、代表権を手に入れ、日本代表として世界選手権に出場できました。もちろんそれ相応のギリギリ代表権に触れられるレベルの実力がつくまで、これまた過去のレース結果からはじき出したデータに基づきハードなトレーニングを並行して行っていました。
このようにデータを駆使できれば自分の実力を客観視でき、足りない実力を補え、世界を広げることができるのです。
ランニング腕時計から紐解くエリウド・キプチョゲの哲学「走ることは考えること」
走ることは考えること
これはある偉大なランナーの口癖です。そう、それこそ、冒頭で登場した東京オリンピックでも金メダルを獲得した世界一のランナーエリウド・キプチョゲ選手です。
この「走ることは考えること」がキプチョゲ選手のランナー哲学。
様々な解釈が可能なとても素晴らしい哲学ですが、今回はランニング腕時計からとれるデータを使った戦略という側面でこの言葉を切り取ってみました。
またGPSのランニング腕時計はデータを取る以外にこんな面白い使い方も存在します。
それがどれだけ速く走れたか、どれだけカロリーを燃焼できたかではなく、どれだけゆっくりと走れたかを確認するためです。
ゆっくり走ることにこそGPSのランニング腕時計は実はその真価を発揮します。
というのも、ケガの根本の原因がオーバーワーク。つまり走りすぎ、強度が高すぎ。このようなケガに繋がる練習のしすぎでオーバートレーニングにならないようランニングGPS腕時計を使ってゆっくり走るのです。
世界を席巻しているエチオピアランナーの秘密を紐解いたこちらの書籍「ランニング王国を生きる文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと」ではこう指摘されています。
【エチオピア流㊙マラソントレーニング】ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと【ナイトランニングの方法】
彼らが大切にしているのはハードワークよりも賢さである。それは、いつ頑張るか、いつ楽に行くかを適切に判断するということだ。彼らが長けているのは速く走ることだけではなく、遅く走ることでもあるのだ。
ここに活用されるのが何を隠そうGPSランニング腕時計なのです。
このようにGPSウォッチの使い方は様々あるのです。
と言っても、当たり前ですが、「全員が全員こうしろ!」という価値観や意見を押し付けているわけではありませんので、そこだけは誤解のないように。まあ、このような考え方もあるという軽い感じで捉えてください。
というのも、ランナーのバイブルであるダニエルズのランニング・フォーミュラという本を書いたジャックダニエルズという運動生理学者兼レジェンドコーチが指し示す基本原則10個。
その中でも
・トレーニングにやりがいを
・うまく走れた、いいレースができた、というとき、それは決してまぐれではない
主にこの3つの原則を僕自身の文脈で解釈した結果、ランニング腕時計の様々なデータを使っているだけなのです。
ダニエルズが言う「それぞれ固有の能力を持っている」。この言葉を幅広く解釈してみると、カラダの声に敏感か?鈍感か?
自分のカラダの声に敏感に耳を澄ませられるランナーはランニング腕時計で取れるデータより自分のカラダの声を優先させても良いと思いますし、トレーニングのやりがいはランニング腕時計で測定される数値以外の測れないものであることも多々あります。僕は科学の根底にある考え方「誰でも同じように再現できる」という再現性を重視するタイプなので奇跡やまぐれにそこまで重きを置いていません。
が、何回も言いますが、別にランニング腕時計等からわかるデータに固執する必要は全くありませんし、ランニング腕時計が指し示す数値で表されることと表されないことも同等以上の価値があり、奇跡やまぐれを信じてトレーニングを積むことも「全然ありだ」ということは声を大にして伝えておきます。
ダニエルズの10個の基本原則はとても素晴らしいと個人的に思うので、全て載せておきます。壁にぶつかっている人や悩んでいる人は是非、ご覧ください。
1.選手がそれぞれ固有の能力を持っている
2.ポジティブなことに目を向ける
3.よいときもあれば、悪いときもある
4.予想外のことに備えトレーニングには柔軟性をもたせる
5.中期目標を設定する
6.トレーニングにやりがいを
7.良質の食事と睡眠をとる
8.病気にかかっているとき、ケガをしているときはトレーニングをしない
9.慢性的に身体の不調があったら医師の診察を受ける
10.うまく走れた、いいレースができた、というとき、それは決してまぐれではない※コメント※
ランナーのバイブル!ちなみに僕が参考にしたのは第3版(p17)
また、自らも運動科学の修士号を持ち、「サイクリスト・トレーニング・バイブル」「トライアスリート・トレーニング・バイブル」を書いたTrainingPeaks.comの創業者で、オリンピック代表選手のコーチングも担当した専門家、ジョー・フリールはこう指摘しています。
いずれにせよこのような機器(GPS腕時計など)を使ってトレーニングをするときに重要になるのは、自分の使っている機器は正確なトレーニングをアシストしてくれる、1つのツールに過ぎないと考えることです。機器に「勝つ」ことを目標にしたり、自分の感覚に注意を払わず手元の時計をずっと睨んだりしていると、ランニングの楽しさやパフォーマンスが増すどころではなく、その反対になってしまいます。
この指摘が結構重要で、みなさんは「マクナマラの誤謬(ごびゅう)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
【最大のデメリット】ランニング腕時計のデータを信用しすぎると失敗する
組織をマネージメントしている方や経営者、歴史に明るい方は知っているかもしれませんが、マクナマラとは人の名前です。このマクナマラさんという方が犯した大失敗から来たのがこの「マクナマラの誤謬(ごびゅう)」。
ではこのマクナマラさんとは一体誰なのか?
それが1955年から始まったベトナム戦争での主導的役割を果たした、当時のアメリカ国防長官、その人の名前です。
この当時の国防長官、ロバート・マクナマラは歩くIBMコンピューターの異名を持つ人物として有名で、フォードの社長や世界銀行の総裁を歴任したやり手。
そんな彼が最も重視したのが何を隠そうデータです。
全てを測れる形、つまり定量的に置き換えそれを基準にベトナム戦争を指揮しました。結果、ベトナム戦争で大惨敗。その理由こそが、国内外やベトナム国内の感情などの測れない大切なもの、定性的なものを無視したためです。
今でもベトナム戦争は多大なる爪跡を残していますが、その原因のひとつをつくったのがこのマクナマラ。
よって彼の失敗を教訓にしようとして生まれた言葉が「マクナマラの誤謬(ごびゅう)」です。特に昨今よく聞くKPIやKGIといったデータで測れる指標ではなく人的な資本経営をしようという文脈で価値のある教訓を提示してくれます。人の上に立つ人間なら心の片隅において置くべき教訓だとも個人的には思います。
このマクナマラの誤謬のように、データだけが正義だと思うとランニングでも仕事でも最終的に、痛い目を見ます。あくまでデータやそれをはじき出すデバイスはアシストツール。
オーストラリアのスポーツ科学者アンナ・ソー博士らは、自身の研究からこのような結論を導き出していたりします。
私たちは、客観的に測定された数字を最高のデータだと考えたがります。しかしリカバリーの測定では、客観的な測定値に主観的な感覚が勝ることがあります。
さらに、ランニングコーチで『ピーク・パフォーマンス』の著者であるスティーブ・マグネスもこう指摘します。
測定をすればするほど、選手は脆くなる。世界的な舞台で戦うトップアスリートにもこの現象は見られる。彼らは数字に依存していた。心拍数変動(HRV)やオメガ波が“準備が不十分だ”と示すと、その通りに信じてしまう。
ランニングコーチが書いた自己啓発本!?と思いきや、(スポーツ)科学の知見をまとめたレビューのようなサイエンス本です!しかも全米でベストセラーになっており、向上心、向学心が強い方はその気持ちがブーストされると思います。ランニングだけでなく仕事を含めモチベアップにおすすめ。
シリコンバレーの経営者であり、アイアンマントライアスロンのチャンピオンである最強のデータオタク、サミ・インキネンも実はこのような結論に至っています。
自分自身に関するあらゆる種類のデータを数年にわたって分析した結果、インキネンはこれらのすべてのデータを取り込む最良のアルゴリズムは、私たち自身の脳であるという結論を導きました。
これはつまり、自分の主観的な感覚、ランニング腕時計では数値化できない感情、脳が教えてくれることが大切だということ。たとえば朝起きたときの気分や感情などが実は最も大切なのではないかということ。そう、数値化できないなんとなくの気分が重要。血液データや心拍数などの数値が良くてもそれは身体のコンディションが万全だということにならないかもしれない。
彼の言葉を借りると
ある時点の単一のバイオメーカーから有意義な情報を引き出そうとするのは無意味だ。私たちが脳を上回るバイオメーカーのシステムを持ち得るのは、遠い未来になるだろう。
このように実はランニングに関するデータの取り扱いの本質はそのデータが何を示しているのかという解釈以外のファクターが思いのほか重要だったりするらしいのです。が、科学的トレーニングを謳う専門家で僕が知る限りこの一番大切かもしれないトレーニングの本質を指摘している方はほとんど見たことがありません。
当たり前ですがデータで語ること、研究で語ることだけが全て正しい、客観性が正義ではありません。
ランニング腕時計を使うおすすめトレーニング方法「データ管理のピリオダイゼーション」
ということで、僕が行っている誰も発信していないオリジナルのランニング腕時計データを利用したおすすめトレーニング方法をお教えします。僕もガッツリデータ信奉者なので、データというものを軽視せずに尚且つデータ以外のものも見るために編み出した方法論です。
その名もズバリ、「データ管理のピリオダイゼーション」。ピリオダイゼーションとは「期分け」という意味です。詳しくはこちらの名著をベースにピリオダイゼーションとは何か?を解説しています。
まあ、ざっくり言うと、鍛錬期とか調整期とか〇〇期といった期限を分けて行うオーソドックスな方法論です。
このピリオダイゼーションという考え方をトレーニングだけでなく、データ管理に応用しようとしたのが僕の方法論。
つまり、ガッツリデータ解析してパソコンとにらめっこする時期とGPSランニングウォッチやStrava、他のハイテクトラッカーを全て捨て、手書きのトレーニング記録に戻る時期、もしくは全くデータを取らない時期を設けるというやり方です。
この方法論の何が良いのか?と問われればやはりこれ、「走ることの喜び」です。
思い出してください。パフォーマンスビヘービアのもうひとつの重要な要素を。
好きで好きでたまらないという気持ち
そう、競技自体に好きという気持ちが根底にないとやはりしんどさにおしつぶされてしまいます。ランニング腕時計のデータとにらめっこして、楽しければ良いと思います。それがストレスにならなければ良いと思います。しかし、やはり体力や気力の衰えでどうしてもタイムが伸びなかったり、記録が落ちてしまうとモチベーションも低下する。その結果、トレーニングが楽しくなくなる。
よって、もう一度意識的に「走ることの喜びを取り戻す」必要があります。
それこそが、このランニング腕時計を利用したデータ管理のピリオダイゼーションの主な目的です。
また、もうひとつの走ることの喜びを取り戻す、専門家も指摘しない面白いテクニックはこちらで解説しています。
これらを全て含めてトレーニング計画と呼ばれるものです。
トレーニング計画という、みずからの生物学的探求に出かけたことのない人は、すばらしい自己変革の機会を逃している。
こちらの名著にあるこの言葉はそれこそトレーニングの本質を表している名言だと僕は思います。
エリウド・キプチョゲ選手も使うおすすめランニング腕時計カロスペース3
ということでこの生物学的探求と表現されるトレーニング計画に必須なデバイス、国立スポーツ科学センターが目指すコーチのいらない究極のアスリート、インテリジェンスアスリートになるために必須な機器(ランニング腕時計)。そう、それこそ人類で唯一フルマラソン2時間を切ったレジェンドランナーエリウド・キプチョゲ選手や彼が所属するNNランニングチームも使っているおすすめランニング腕時計COROS PACE3をご紹介します。
おすすめランニング腕時計カロスペース3の特徴
道に迷ったらどうしよう?
スマホどこに置いたっけ?
・超軽量(30g)
・音楽再生可能
・コーチングしてくれる専用トレーニングアプリTraning Hub使用可能
・長時間バッテリー(フルGPS連続稼働:38時間、日常使用:24日間)
・ルートナビ搭載
・他社トレーニングアプリ対応(Strava,Nike,Appleなど)
・心拍数、睡眠データ、SpO2、トレーニング時の強度など測定
・携帯を探す機能、GoProやInsta360といったアクションカメラの操作可能
こんな不安も解決できる優れモノがこのランニング腕時計COROS PACE3(カロスペース3)。
事前にルートを作成しておけば、道に迷わず安心して走れる。また、めちゃくちゃ安心なのが、スマホが見つからない時に「スマホを探す」機能がついていること。これでスマホをすぐに見つけられる。
もちろんみなさんが愛用しているトレーニングアプリ、Strava、Nike、Appleなどとも同期可能。さらにさらにGoProやその他のアクションカメラの操作もこのランニング腕時計COROS PACE3なら出来ます。
そして驚きなのが、スポーツの対応範囲。なんと「縄跳び」まで対応。ランニングだけでなく、トレイルランや登山はもちろんのこと、スイミングからサイクリング、はたまたトライアスロンなど複数種目まで対応しており、もっと言えば、スキーやスノボーまで広範囲のスポーツにも使えます。
おすすめランニング腕時計カロスペース3の最大のメリット
さらにこのおすすめランニング腕時計の最大の特徴がその軽さ。
GPSランニング腕時計の中でもつけていることを忘れるレベルの業界1位2位を争う最軽量でストレスなし。
もちろん長持ちバッテリー。フルGPSトラッキングでも38時間連続稼働。
そして一番のきわめつけが、データ収集機器としての性能です。
次世代光学式心拍センサー搭載であらゆるトレーニングに関するデータ、たとえばトレーニングの強度はもちろんのこと、SpO2、はたまた睡眠データの測定までこの一台で収集可能。
このランニング腕時計COROS PACE3があれば、トレーニングに関するデータ収集・管理はもちろんのこと、道に迷う心配やスマホを忘れる不安も解消してくれる。
トレーニング計画という、みずからの生物学的探求に出かけたことのない人は、すばらしい自己変革の機会を逃している。
コーチのいらない究極のアスリート、インテリジェンスアスリートには必須のツールとなっています。カロスペース3はおすすめランニング腕時計です!
【大迫傑も使うおすすめ骨伝導イヤホンshokz OpenRun Pro】ランニングやマラソントレーニングを楽にする方法
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